minolta SR505の初フィルム現像


minolta SR505 + MC ROKKOR 50mm F1.7, FUJIC200

一番最近に購入したカメラであるminoltaのSR505の現像が上がってきた。というか今日撮り終えてそのままカメラ屋さんに直行し、現像に出して数時間後受け取った。検索してもOM-1やPentaxSPなどに比べるとあまりヒットしない機種なので、どんな感じだろうと期待半分不安半分で持って帰った。撮影に使用したレンズはMC W.ROKKOR 28mm F3.5と、MC ROKKOR 50mm F1.7の二本である。

詰めてあったのはFUJIFILMのFUJICOLOR C200。露出計の動作確認も兼ねての試し撮りだったので、基本露出計の指すものに従って撮っていた。ただし電池は1.5Vのを使っていたため、露出はオーバー気味を示しているものとして読む。結果的に適正かそれより少しアンダー気味なものが多いように思われた。しかし露出が極端に外れているものはなさそうであるピントが合っていないものなどは単純に私の腕の問題だ。

しかし今フィルムカメラで楽しいのは、収差とか歪みとかがよくわからないものの、とりあえず写っていて思ったピントと露出に近かったらそれだけで萬々歳、という感覚なのだ。一時的な愉悦であるとは思う。だがそういう新鮮で青々しい感覚は、今味わわずしていつ味わうというのだろう。しいて言うなら、10代の頃に体験してみたかったとは思う。

 


minolta SR505 + MC ROKKOR 50mm F1.7, FUJIC200

私の感覚ではなんというか堅実な、おとなしく真面目な印象を受ける。全体的にややしっとり。フィルムカメラはこういう写り具合って、レンズとフィルム以外だと本体のどういう要素から影響を受けるのだろう。

デジタルカメラだと映像処理エンジンがどうの撮像素子がどうの…いやそのあたりはフィルムにあたるのか? 単にブラックボックスとしての役割だけということはあるまい。もちろんファインダーやシャッターフィール、操作性や触り具合や重さなどいろんな要素が大事なのはわかる(むしろ私はそのあたりばかりに気をとられている気がする)。

 


minolta SR505 + MC W.ROKKOR 28mm F3.5, FUJIC200

SEEP、何かの略語だろうか。seepは浸みるとか漏れるとかいう意味だ。浸透。

 


minolta SR505 + MC W.ROKKOR 28mm F3.5, FUJIC200

先日の瑞龍寺でも何枚か撮影していた。SR505のフォーカススクリーンが今一つなじまず、ピントが合っているのか合っていないのかがよくわからない。引いて撮るときはできるだけ絞って撮っていた。パンフォーカスならとりあえず見られる、だろう多分。

 


minolta SR505 + MC W.ROKKOR 28mm F3.5, FUJIC200

堂内の上り口、かなり暗く、ISO200とはいえ手振れ覚悟で1/15くらいで息を止めてシャッターを切った。現像のときに持ち上げてくださったのかな?思ったように、いや思ったより明るく撮れている。この程度の解像度だとブレはわからなくてよかった。

 


minolta SR505 + MC W.ROKKOR 28mm F3.5, FUJIC200

こういう写真も撮れていると、さっき言った「しっとり」というのはまた違うように思えてきた。しかしF5.6か8くらいなせいもあるが静かな写真に見える。

 


minolta SR505 + MC W.ROKKOR 28mm F3.5か50mm F1.7, FUJIC200

今日歩いていると強い風が吹き、くるくると渦巻くように落ち葉が波打って流れていった。あっと思って思わずシャッターを切ったが、私の見えていた景色はとらえられていなかった。難しい。SSを遅くして絞ればよかったのか。しかし流れている落ち葉が多かったから、それはそれでブレがうるさくなっていそうだ。構成を考えて撮るというのは難しい。私は考えていると苛々してきて楽しくなくなるようだ。楽しく感じるときもくるかもしれない。カメラや写真と向き合い始めたばかりなので、日々日々変わっていけると信じたい。

瑞龍寺へ(2)、ミュゼふくおかカメラ館

瑞龍寺に行ってきた続きである。1はこちらのエントリ。


NikonDf + Planar T*50mmF1.4

石廟のあたりに独りいると、時折ポタ、ポタと足音が聞こえる。樹々からどんぐりが落ちてくる音だった。際限なく音が落ちてくる。

 

 

放物線を描く染み。

ミュゼふくおかカメラ館

しばらく滞在して参拝し、あれこれ写真を撮ったりしたあと、まだ時間に余裕がありそうだったので近場のキタムラやCOMP-OFFなどを回る。しかしめぼしいカメラはなし。帰り道にあるミュゼふくおかカメラ館へ行くことにした。富山にあるカメラの博物館である。入館料は展示によるが、今回は無料だった。しかし内容はおもしろいのでむしろ入館料払ってもいいくらいだ。

 

報道写真の展示をやっていた。オリンピックのさまざまな競技写真が瞬間瞬間を切り取って飾られている。かなりの点数である。個人的に長野オリンピックが記憶に残っている。

これらの写真のほかにも、コレクション展で「カメラとふくおかまちーいま、むかしー」もやっていて、多くのクラシックカメラが地元の古い写真とともに展示されている。100式小航空機写真機SKなんかも。

実際に触れるカメラも置いてある。型式をよくみていなかったがyashicaflexと、ポラロイドカメラと、ASAHI PENTAX SPOTMATICを触ることができる。SP私の持ってるやつより綺麗だな…。二眼レフは初めて触る。うーん、欲しくなる。今度ワークショップで実際に撮影体験ができるらしい。11/23は予定があるので今回は見送りか。

裏側からも見られる作りになっているので、カメラを立体物としてじっくり観察できる。行ったことがない方は是非。

瑞龍寺へ(1)


Nikon Df + Planar T*50mmf1.4

休日なので写真を撮りに行きたい、ということで行ったことがない富山の瑞龍寺に行ってきた。前田家と縁が深いお寺である。

20181108220738
Nikon Df + Planar T*50mmF1.4

山門を正面から。平日ながら観光客はちょくちょく来ていて、なかなかお寺だけの写真が撮れない場所もある。ブログ用写真の保存場所はまだ試行錯誤中で、上の一枚ははてなフォトライフにアップロードして貼り付けてみた。またこちらの方が使いやすいか。

Nikonのやつは一枚共有するのに共有アルバムをその都度作成して貼り付けて…しかも縦写真だと横写真の高さに縮小されたサムネイルになる…違うそうじゃないんだ…なんでそうなる…。私の使い方が悪いのだろうか。

一枚ずつ共有URLを吐き出してくれて、貼り付けるサイズを選べるだけでいいのだ。あとは月に何枚とか何Bとか制限はあってもいいが、総量・総枚数の制限はないと嬉しい。(わがまま) ロリポのスペースに直接アップロードがやはり無難だろうか。

20181108220734
Nikon Df + Planar T*50mmF1.4

天気がよく、風も気持ちいい。冷えるかと思い上着を持ってきたが、お寺にいる間は特に要らぬようであった。

20181108220723
Nikon Df + Planar T*50mmF1.4

烏が飛び去って行く。大庫裏。

 

回廊に差し込む光が、規則的に美しいところである。静か。こちらの画像はGoogleフォトを使ってみた。これも比較的使いやすい方か…?

追記)Googleフォトは何故か共有設定がリセットされることがある。いつの間にか見られなくなっている。容量無制限は魅力的であったが、ここに貼り付ける素材として使うには難しいようだ。

 

 

 

 

小春日和の日差しと風、しずかな回廊が心地よい。

 

フォトストレージサービスを乗り換える?

長く使っているフォトストレージサービスのFlickrが米Yahooから別会社に売られてしまい、サービスの方針が変わったのか、年明け2月くらいからFreeアカウントの1000枚を超えて古くなったデータは随時消していくよのアナウンスあり。

*Free members with more than 1,000 photos or videos uploaded to Flickr have until Tuesday, January 8, 2019, to upgrade to Pro or download content over the limit. After January 8, 2019, members over the limit will no longer be able to upload new photos to Flickr. After February 5, 2019, free accounts that contain over 1,000 photos or videos will have content actively deleted — starting from oldest to newest date uploaded — to meet the new limit. ( via. https://www.flickr.com/lookingahead )

1TBの圧倒的な容量と共有のしやすさから、こちらのブログにも(WPのプラグインもあるし)便利だったのだが…以前Proアカウントを使っていた時は年間$25程度だったのが、今みてみたら$50だった。うーん。

しかし色々無料のフォトストレージサービスを見て回ったものの、使いやすくて広告が少なそうなものはなし。しいて言えば、Nikonのカメラを使っているのでNikon Image Spaceは20GB利用できる。残念なのは共有で貼り付けられる画像のサイズが小さいことである。今までここで貼り付けていたサイズくらいあれば、毎回URLをコピーしにいくことくらい我慢できたのだけど、ちょっと悩みどころである。本エントリはそのNISのテストがてらの投稿である。十分だろう、と言われても仕方ないくらいのサイズだ。

上記写真は先日ジャンク品購入のクモリレンズZoom-NIKKOR 35-135mm F3.5-4.5の試写。

ロリポップのサーバーにアップロードして使うか…しかし。とはいえ、無料サービスは急に終わってしまう可能性は高いというのに対し、ロリポやNikonについては課金しているわけだから可能性は低くなる。Nikonに埋め込み画像のサイズを3パターンくらい選ばせてほしいとメールすればいいのか…?

こひしくおもふ

鉄扉
Nikon Df + Planar T*50mm F1.4

フィルムに恋をしているか。
カメラに恋をしているか。
写真に恋をしているか。
恋しく思う。

私のここ10年ばかりのテーマは自分自身の心の動きをできるだけシンプルにとらえることである。好きなことに向き合うことを簡潔にしたい。本来それは無意識に行っているはずなのに、変に「考えて」しまって強張り、自分が何をしたいのか、何をしているのかわからなくなっていったことが苦々しく思われる。

私は作品を作るために写真を撮っているわけではないということに立ち返る。詩もそうだ。私は自分の心の動きを文字や言葉か、カメラを使った写真という媒体で一時的に固定化している。難しく考える必要はない。誰かのためにするのではない。純粋に自身のために、書いたり撮ったりする。しかしやり方を変えてもいい、試してもいい。

自分に自信が持てぬから、必死に自分の「好き」にしがみ付いてゐる。戀しく思ふもの、戀しく思ふひと。

フイルムに戀をしてゐるか。
カメラに戀をしてゐるか。
寫眞に戀をしてゐるか。
戀しく想ふひと。

あかい煉瓦は雨に黒く濡れてをり。

瞬間、豫感

瞬間Nikon Df + Planar T*50mm F1.4

瞬間、秋風が抜けたやうな、
ごうとした豫感があつた。
白黒の煉瓦に挟まれた一本のがいとう。
時が止まつたこと。
いまや已む無しわたくしの心臓のおとが、
耳を掻ひ潜る無像のあしおとが、
早送りして現實といふ終点へと迫つて
風になつて飛んで行つた!
過去へと、ごうと飛んで行つた。
わたくしは元来た方を見て、空恐ろしく、
震えてゐるまゝ、人差し指のいたみ。