SR505 and Lomography CN400

今年最後に上がってきたフィルムの現像は、minolta SR505に入れていたLomography Color Negative 400(36枚撮り)だった。フィルムはまだ撮り慣れていないので、つい安めのフィルムを選びがちなのだが、カメラ屋さんにお勧めされて買ってみたのがLomo400だった。フジ業務用400が市場から姿を消してしまった以上、X-TRA 400の価格を見れば、実際のところLomo400とそう変わらない。なら、と試してみたのだった。

Lomographyのイメージはというと、LC-Aなんかで撮った周辺光量が落ちてて色乗りが濃くて、ぼわ~っとトイカメっぽさを感じる、何と言えばいいかわからないが、先行的なイメージとは言え、それはやはりロモっぽさを感じるものだった。しかし他の人の写真を見ているうちに、ちょくちょくLomo400の写真も目に入り、意外と普通なものも見かける。それは他社のカメラ(それこそNikonとかOLYMPUSとか)で撮ったものだ。レンズが違うとまた画の印象がブレンドされて別物だった。

今のところ、フジ業務用100の色の感じが結構好きではあるのだけど、感度400はあまり使ったことがなく、Lomoも私の写真の常用に耐えうるならば(お財布的な意味でも)ありがたいし面白そうだ。フィルム写真はレンズとフィルムでそれぞれ画がどんどん違って見えて、際限がない。

いくつものカメラを並行して使っているため、36枚撮りきるまで結構かかってしまったが、平成30年中に撮り終えることができた。SR505に詰めたのは、富士のフィルムで撮ったのをみたときに、なんというかあまりやんちゃしない印象を受けたからだ。大人しい。まだminoltaのレンズをあまり持っていない所為だろうが、そんな風に思っている。今のところは。

撮った写真から察するに、フィルムを詰めたのは先月末、胃腸炎で寝込む直前だ。さて撮った写真から何枚か挙げつつ感想を書いていく。写真をクリックすると、も少し大きくみられると思う。縮小がかかっているのはちょっと色味が変わって見えている。

 

OM-1と一緒に持ち出して、ひとりぶらぶらにし茶屋街まわりを歩いていた。思ったより歩いていると暑くて冷たいドリンクを頼んだのだが、これはこれで冷えてしまったのだった。今度は温かい飲み物を頼もう。

 

SR505の操作感は、一本目撮り終えたときと変わらない。OM-1を使った後だと中々にガシャーンと大きな衝撃を受けはするが、それもまたよし。露出計も安定しているように思える。

 

この写真はまだLomoっぽい~と感じた。そうでもないか? でも色の感じと光量の落ち方がそれっぽいなあと思ったのだ。実は一本目でも似たような感じだったりしたのかもしれない。別に分析をしているわけではないので、受けた印象で楽しんでおればよいのだ。

 

確か絞り開放でとってみたやつだった。風が少し吹いた。今はもうすっかり冬だ。当時でも12月に入ったかくらいだが。今日の夜から一気に冷え込んでくるらしい。雪も降るとか。昨年の豪雪を思い出してぞっとする。明日が仕事納めなのに…。そもそも正月動けるのだろうか。

 

この写真、もっと引いて撮ればよかったか。いや主題は窓の向こうの実?なのだ。引いたら主題が見えにくくなる。しかしこれだと窓枠…フレーム周りが強引に切り取られたように感じる。縦にすべきだったか?悔しい。もうちょっと絞りも開いてよかったように思う。群青色のペンキと、孤独感を感じる植物が妙に良く感じて撮ったんだった。力量不足。

 

空を広く、夕暮れどきが近くなっていた頃、多分四時前とかそんなだろうか。クレーンとか重機は写真に撮るといい。空も雲も好きだし、組み合わせとして好きだ。しかしこの時露出計が良く見えなくて、えーいもういいやとシャッターを切った覚えがある。

 

と、これらの写真を撮ったのはこのminolta SR505である。かしこまっているように見える。真面目な印象を受ける子だと思う。今後の付き合いでどんなふうに見え方が変わってくるんだろう。

OM-1のフィルム2本目はフジ業100

OLYMPUS OM-1の現像があがってきたのが11/26。胃腸炎からようやく回復しつつある頃だったか。上がった写真を見ていても、危なげなく安定して撮れている。露出も大体イメージ通りと言っていいので、露出計は狂っていないと思われる。

犀川沿いを散歩していたとき、OM-1とPEN Sを使っていて、PEN Sの記念撮影をした。たまたま自転車が通りかかって、私がカメラを撮っているのを不思議に思われたのか、こちらを見ながら過ぎていった。ちょっと背景との差がなくてわかりづらい写真になってしまったかもしれない。

それより少し前、金沢城あたりを撮っていた時だ。SR505の一本目を撮っていたのだが、フィルム一本撮り終えてカバンの中のOM-1と選手交代。天気も良くて芝生が気持ちいい。SR505を横たえて記念撮影。

 

秋から冬に変わっていく空を感じる。しかし今のところ寒くなったり急に暑くなったりと、とても正常な冬とは言えない気候に思える。

 

G.ZUIKO AUTO-W 35mm F2.8を購入してすぐの試し撮りで適当に撮った1枚。多分5.6とか8くらいだったと思うが、アスファルトやブロックの質感がざらりとリアル以上のものを感じ、やはり気に入った。まだOM-1で35mmはほとんど使えていないので、これから楽しんで行きたい。

これはG.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.4、写真散歩していたときに神社の柵格子に落ちる紅葉の影がまた紅く、思わず撮った。しかし自分の写真にしては珍しく、一応モチーフを考えて撮った1枚だった。だから印象に残っている。だからといっていいねがより沢山つくわけではないのだが。右の空間が冗長だったか。

多分一人の方が集中して撮れるのだろう、とは思うが、誰かとフォトウォークとやらをしてみたい気持ちも捨てきれぬ。かといって知らない人とコミュニケーションとるのは得意ではないし、ないものねだりで終わる。カメラの声をもっと慎重に聴くべきか。被写体もか。

 

試し撮りは果て無い


minolta SR505 + MC ROKKOR 50mmF1.7, Fujifilm C200

試し撮りから。フィルムの種類と、カメラ本体と、レンズという最低でも三要素から写真の癖みたいなものが産まれているのだろうか。だとしたらたった一本のフィルム(今回は富士フィルムC200)ではまだわからないことだらけだ。レンズを変えればまたかわる。フィルムを変えればまたかわる。試し撮りが終わらない。が、お財布事情からそんなにぽんぽんフィルムを買って、現像に出して、というわけにもいかない。先立つものが欲しい。

日陰の立ち入れない、落ち葉の黄色に混じる赤…フェンスの青緑がなければ撮らなかったかもしれない。何のメッセージ性もない、ただ気が向いた瞬間の写真だが、なんとなく気に入っている。

 


minolta SR505 + MC W.ROKKOR 28mmF3.5, Fujifilm C200

秋桜の光が透ける姿が好きだ。「SR505の」といえばいいのか、「ミノルタの」といえばいいのか、「ROKKORレンズの」といえばいいのか… ともあれ、上がってきた写りに好感を持った。他の写真もである。

それぞれのカメラを触っているとき、カメラから受け取る印象や心持ちはそれぞれ違う。優劣はつけがたい。それぞれ違った人と応対している気持ちだ。楽しい。修理技術を持っていないのが悔やまれる。いや、それどころか不器用さで破壊しかねない。

minolta SR505の初フィルム現像


minolta SR505 + MC ROKKOR 50mm F1.7, FUJIC200

一番最近に購入したカメラであるminoltaのSR505の現像が上がってきた。というか今日撮り終えてそのままカメラ屋さんに直行し、現像に出して数時間後受け取った。検索してもOM-1やPentaxSPなどに比べるとあまりヒットしない機種なので、どんな感じだろうと期待半分不安半分で持って帰った。撮影に使用したレンズはMC W.ROKKOR 28mm F3.5と、MC ROKKOR 50mm F1.7の二本である。

詰めてあったのはFUJIFILMのFUJICOLOR C200。露出計の動作確認も兼ねての試し撮りだったので、基本露出計の指すものに従って撮っていた。ただし電池は1.5Vのを使っていたため、露出はオーバー気味を示しているものとして読む。結果的に適正かそれより少しアンダー気味なものが多いように思われた。しかし露出が極端に外れているものはなさそうであるピントが合っていないものなどは単純に私の腕の問題だ。

しかし今フィルムカメラで楽しいのは、収差とか歪みとかがよくわからないものの、とりあえず写っていて思ったピントと露出に近かったらそれだけで萬々歳、という感覚なのだ。一時的な愉悦であるとは思う。だがそういう新鮮で青々しい感覚は、今味わわずしていつ味わうというのだろう。しいて言うなら、10代の頃に体験してみたかったとは思う。

 


minolta SR505 + MC ROKKOR 50mm F1.7, FUJIC200

私の感覚ではなんというか堅実な、おとなしく真面目な印象を受ける。全体的にややしっとり。フィルムカメラはこういう写り具合って、レンズとフィルム以外だと本体のどういう要素から影響を受けるのだろう。

デジタルカメラだと映像処理エンジンがどうの撮像素子がどうの…いやそのあたりはフィルムにあたるのか? 単にブラックボックスとしての役割だけということはあるまい。もちろんファインダーやシャッターフィール、操作性や触り具合や重さなどいろんな要素が大事なのはわかる(むしろ私はそのあたりばかりに気をとられている気がする)。

 


minolta SR505 + MC W.ROKKOR 28mm F3.5, FUJIC200

SEEP、何かの略語だろうか。seepは浸みるとか漏れるとかいう意味だ。浸透。

 


minolta SR505 + MC W.ROKKOR 28mm F3.5, FUJIC200

先日の瑞龍寺でも何枚か撮影していた。SR505のフォーカススクリーンが今一つなじまず、ピントが合っているのか合っていないのかがよくわからない。引いて撮るときはできるだけ絞って撮っていた。パンフォーカスならとりあえず見られる、だろう多分。

 


minolta SR505 + MC W.ROKKOR 28mm F3.5, FUJIC200

堂内の上り口、かなり暗く、ISO200とはいえ手振れ覚悟で1/15くらいで息を止めてシャッターを切った。現像のときに持ち上げてくださったのかな?思ったように、いや思ったより明るく撮れている。この程度の解像度だとブレはわからなくてよかった。

 


minolta SR505 + MC W.ROKKOR 28mm F3.5, FUJIC200

こういう写真も撮れていると、さっき言った「しっとり」というのはまた違うように思えてきた。しかしF5.6か8くらいなせいもあるが静かな写真に見える。

 


minolta SR505 + MC W.ROKKOR 28mm F3.5か50mm F1.7, FUJIC200

今日歩いていると強い風が吹き、くるくると渦巻くように落ち葉が波打って流れていった。あっと思って思わずシャッターを切ったが、私の見えていた景色はとらえられていなかった。難しい。SSを遅くして絞ればよかったのか。しかし流れている落ち葉が多かったから、それはそれでブレがうるさくなっていそうだ。構成を考えて撮るというのは難しい。私は考えていると苛々してきて楽しくなくなるようだ。楽しく感じるときもくるかもしれない。カメラや写真と向き合い始めたばかりなので、日々日々変わっていけると信じたい。

minolta SR505

minolta SR505

先日OM-1を買った時の日記の最後に、minoltaのフィルムカメラを買うのは時期をもう少し見るというようなことを書いた気がするがそんなことはなかったぜ。

実はOM-1が11/1に故障してしまった。出勤前に試し撮り1本目をしていた際、30枚目くらいでシャッターが降りなくなってしまった。強制的にシャッターを切るようなスイッチもなさそうだし、なにより無理して余計にひどい破損になっては怖いので、そのままで購入したカメラ屋さんに連絡。次の休みの日に持っていくことにした。

11/3祝日、朝いちでお店に向かい、到着したのは開店30分前である。さすがに早すぎたので、その近くの公園で写真を撮る。その時持って行っていたのはOLYMPUS PEN Sと、PENTAX SP。PEN Sはもう少しで撮り終わるかなという感じであったが、結局72枚まで到達したのはその日の夕方くらいだった。

お店で状態を見てもらい、結局しばらく入院、場合によっては東京送りとのこと。そこでも無理ならメーカー行になるが、さすがにそれだと何万もかかるので、それなら状態のいい個体を買いなおすのがよろしかろうとのことであった。私もしょんぼりしつゝ同意。

で、ついでに中判カメラや古いカメラのお話なんかを聞きつつ、珈琲まで頂戴してまた長居してしまった。そして長居していると、取り置きをお願いしているminoltaのSR505がこちらを見ている気がした…お迎えに来たの?まるでペットショップである。ああー。

minolta SR505

で、結局社長さんに苦笑されながらももう購入して帰ることにした。問題はレンズである。50mm付近は欲しいものの、28mmか35mmあたりが欲しい。価格帯は他メーカーより手頃なのでつい気軽に買ってしまいそうである。MD 28mmF2.8とMC28mmF3.5で迷い、現物を手に取って眺めた結果、より綺麗そうなMCの方を購入した。露出計の動作など、テスト電池で確認してもらい、フィルタ、ストラップ、電池も合わせて購入。50mm付近のレンズは次回にした。予算としては4000円くらい見ておけばよさそうではある。50mmがいいか、55mmがいいか…。

改めて、本体は大変綺麗。フィルムボックスも綺麗。モルトも交換の必要はなさそうであった。しかし安かった。包んでもらっている間に、ジャンク品コーナーを見ていたら、いつもよりラインナップが増えていた。よく見たらMD 28mmF2.8が…反射的に購入する。しかしカビているのだった。あとZoom NIKKOR 35-135mmF3.5-4.5(くもり)と、TELE ROKKOR 135mmF3.5、スーパータクマー55mmF1.8(カビ)を購入。

minolta SR505

フィルムは前に余計に買っておいたFUJICOLOR C200を詰める。オリンパスOM-1やペンタックスSPよりずしっとくる重さ。本機はあまり見かけないが、minoltaブランドの最後の機械シャッター機ということらしい。ファインダー内の情報が、手持ちのフィルムカメラの中では一番わかりやすく感じる。下部にはシャッタースピードが表示され、上部には絞りがペンタプリズムから反射で映っているようだ。アナログな作りながら、見やすくわかりやすい。絞りを動かすと、右側の露出計の基準針(♀みたいな針)が動くので、それに露出計の針が合っていると適正露出とわかるのだった。

試し撮りは今日から開始したところ。OM-1に入っていたフィルムの現像が11/7に上がってくるそうなので、それも楽しみ。