試し撮りは果て無い


minolta SR505 + MC ROKKOR 50mmF1.7, Fujifilm C200

試し撮りから。フィルムの種類と、カメラ本体と、レンズという最低でも三要素から写真の癖みたいなものが産まれているのだろうか。だとしたらたった一本のフィルム(今回は富士フィルムC200)ではまだわからないことだらけだ。レンズを変えればまたかわる。フィルムを変えればまたかわる。試し撮りが終わらない。が、お財布事情からそんなにぽんぽんフィルムを買って、現像に出して、というわけにもいかない。先立つものが欲しい。

日陰の立ち入れない、落ち葉の黄色に混じる赤…フェンスの青緑がなければ撮らなかったかもしれない。何のメッセージ性もない、ただ気が向いた瞬間の写真だが、なんとなく気に入っている。

 


minolta SR505 + MC W.ROKKOR 28mmF3.5, Fujifilm C200

秋桜の光が透ける姿が好きだ。「SR505の」といえばいいのか、「ミノルタの」といえばいいのか、「ROKKORレンズの」といえばいいのか… ともあれ、上がってきた写りに好感を持った。他の写真もである。

それぞれのカメラを触っているとき、カメラから受け取る印象や心持ちはそれぞれ違う。優劣はつけがたい。それぞれ違った人と応対している気持ちだ。楽しい。修理技術を持っていないのが悔やまれる。いや、それどころか不器用さで破壊しかねない。