2008.2.22 2016/12/062016/12/06 薄明過去発掘 私の右耳には穴が二つ空いてゐる。と云っても實際のところ、その余分な穴というのは貫通してはおらず、どこまでか深めの洞穴のやうになってゐるのである。詳しく調べた訳ではないが、なにぶん小さなものなので、その奥行きはわからぬ。産まれたときからある、單なる畸形の一種だといふ。 聲ならぬものの聲を聽く――などといふ色があればそれもまた面白いが、さういったことはない。耳掃除の手間が幾分かかるだけである。 しかし耳の拡大なぞ、あまり見て氣持ちの良いものではなからう。お詫びする。 共有:クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます) 関連