ASAHI PENTAX SPOTMATICを迎え入れた

ASAHI PENTAX SPOTMATIC

縁あってASAHI Pentax SPOTMATICを購入した。PENTAXから1964年に出た、マニュアルの35mmフィルムカメラである。といってもジャンク品扱いであり、動作の保証はない。送料込みで安い飲み代くらいの値段で買うことができた。スポットマティックであって、スポーツマティックではない、らしい。

 

ASAHI PENTAX SPOTMATIC

外観:黴、ホコリなどが見られる。ペンタプリズムの上部が金属腐食しており、ざらざらとした痣のようになっている。上の写真でペンタ部右側。清掃でどうにかなるレベルではない。外観全体を無水アルコールなどで清掃する。なんとなく綺麗になった。シャッター近くの黒いのは金属の表面が剥げている。ファインダ内はかなり黒いざらざらが一面に広がっていて、マニュアルで絞り込んでいると滅茶苦茶見づらい。もともとこうなのか、ペンタプリズム内の汚れか何かがひどいのかがわからない。絞り込むと砂嵐みたいになっているのだ。

機構:シャッタースピードはおそらくは全速切れている。シャッターの感じは「ガシャコーン」と重い。ミラー部のモルトは大丈夫そう。裏蓋の方はどこに貼ってあったのかわからないが、ヒンジ部分のは劣化している。電池は当時の電池(水銀電池)が使えないので、SR626W/SWが使えるアダプタに交換してあった。これはありがたい。アダプタだけで3000円くらいするのではないか。電池を入れるも露出計が動かない。中の電気系統が故障しているのだろうとは思ったが、あきらめきれず調べていたら電池の裏表が逆ということに気づく。裏返したらちゃんと針が動いてくれて嬉しい。タイマーは使わないので触らない。下手に触るとスタックすることがあるらしい。

レンズ:レンズは手あかや汚れがついたSuper Takumar 55mmF1.8。保護用のレンズフィルターを買ってきてつけようとしたら、どうやらぶつけたか落としたされていたようで、歪んでいる。うまくフィルタがつかないと思ったらそういうことか。まあジャンク品なので仕方ない。カメラ屋さんでSuper Takumar 28mmF3.5を購入。こちらは信頼できるカメラ屋さんの店頭販売品なので綺麗だった。値段は安い方だろうが今回の調達品の中ではトップの値段だ。レンズフィルタもスカイライトΦ49を二枚購入したのだった。レンズマウントは私個人としては初めてのM42マウント。ねじ込み式。

その他の備品:カメラ屋さんでPENTAXのものを購入。デジカメやらに比べると軽いので安定する。Dfだとどうしてもストラップをかけていても首や肩に負担が大きい。軽い方ではあるのだが。レンズフードが欲しかったが一度にかける金額を見直して二の足を踏んでしまった。一応1500円くらいで売ってはいた。

カメラ屋さんでフジ業務用100を購入し、詰める。あとは24枚撮って現像に出し、光線漏れや露出計の程度を確認することにする。撮り歩こうと思ったら天気が悪く、ほとんど撮れなかった…また今度の休みか。レンズ28mmはNikonのでも持っていない焦点距離である。できればマウントアダプタを購入して、NikonDfでも使ってみたい。カメラ屋さんには安いのは買わない方がいいと忠告されたものの…。

とりあえずは試し撮り一本撮り終えるのが楽しみである。