フィルムをお店でスキャンしてもらったら(OLYMPUS-ACE)

1st shot by olympus-aceOLYMPUS ACE + E.Zuiko 4.5cmf2.8, SUPERIA100

フィルムで撮り始めて、5本目の現像に出したタイミングに一度データ化も合わせて頼んでみた。KonicaC35、KonicaC35EF、OLYMPUS-ACEの三つのカメラの試し撮りが殆どではある。目的としては、先日自分でスキャンしてみたものが、実際お店のフィルムスキャンに比べてどの程度の質なのかを見比べてみたかった。

一言でいえば上がってきた写真を見て驚いた。びっくりした。もっとガサガサと、ピントもあっていなくて、露出もあっていないのをフジさんが調整しているようなのを想像していたのだ。

しかし見てみるとそういうものもあるにはあるが、ちょくちょく、自分が見ていた光景よりもカメラが捉えた景色のほうが感情を揺さぶるだけのものをもっていた。上にあげた金沢21世紀美術館の芝生に設置された作品の写真も、ちょうどOLYMPUS-ACEの試し撮り一枚目のもので、ピントがあっているかどうかもあやしいものだったが…色合い、絞り具合、全体的の露出といい自分の好みの一枚だったので驚いた。自画自賛にもほどがあるが、これはカメラ側があいさつ代わりにくれた一枚だと思っている。私はこんな写真を撮れますよ、という挨拶である。

中心の作品がいいのだろうか。なかったら? なかったらどんな風に感じただろうか。色合い、露出は使用期限を10年も過ぎたSUPERIA100を使用したがゆえのものなのだろうか。今後はフジ業務用100を入れるだろうから、また見え方も変わってくるのかもしれない。

Deep blue
OLYMPUS ACE + E.Zuiko 4.5cmf2.8, SUPERIA100

少なくとも、「果たしてこの古い、ホコリやカビに汚れたカメラで写真が撮れるものなんだろうか?」という事前の不安は払拭された。いける。1958年のカメラだったっけか、偶然にもちょうど60歳である。

二枚目は犀川だったっけか。空と川に映る青がいい。このフィルムでこの二枚が特に気に入ってしまった。デジカメと違って、絞りやシャッタースピードが記録されないのでそこはメモっておかないとだめか。メモしながら写真はさすがにできないかなあ。皆覚えているんだろうか。

オリンパスエースには露出計がない。大体f8とかf5.6くらいで、シャッタースピードは1/125とか1/250とかそのあたりで適当に撮っていたと思う。カラーネガフィルムはラティチュードが広いから、リバーサルやデジタルよりも多少露出を外してしまっても大丈夫らしいと聞いた。

ピント合わせは二重像を合わせる感じなのだが、どうもその像がコニカC35に比べてかなり薄くて見づらい。難しいので無限遠で撮りがちである。シャッターを押した感覚は、ニコンともコニカとも違う感触でこれもまた気持ちいい。体の奥に入り込むような感覚にぞくりとした。