加賀刺繍の下絵制作中

まだまだ寒い日が続きそうですが、もうすぐ立春ですね。
雪景色は情緒があって素晴らしいのですが、やはり北陸の冬は厳しいので
少しでも暖かくなってくるとちょっとほっといたします。

さて、お正月からちまちま描いていた加賀繍用の下絵が概ね出来上がりました。
どんな色の糸を使って繍ってもらおうか、考えるとワクワクいたします。
これは茶道用の結界に仕上げます。
結界とは、夏の風炉釜の時期に部屋を仕切る為に使うもので、高さの低い衝立の事です。
お茶席には華美なものはふさわしくありませんから、空間を生かしつつ、存在感も残すことを意識して。
また、刺繍をする為にはいつも通りの細かすぎる絵では綺麗に仕上げるのは難しいので
ギリギリのラインで繊細さを損ねないような繍いやすい構成を考えました。

加賀刺繍 下絵

私(ジュン)は今の所下絵だけを描いているのですが
最近、自分で刺繍をする訓練でもしようかなあ、とも考えたりしています。
職人は身内なのですが、そこそこ高齢でもありますので
短期間だけのもので終わらせるのは勿体ないなあ、と……
絵筆を握るのと同じように絹糸で絵を描けたら楽しそうです。

いつものイラストや筆文字の他にも、このような下絵や加賀繍作品、印刷物からweb系のものなどでも
いろいろな仕事を承っておりますので、何かありましたらぜひお気軽にご相談ください。