西暦12357年 地球 TOKIO大学考古学教室にて
「教授!発掘中の遺跡からこんなものが発見されました。」
「ふむ。これは、古代の書籍とかいう情報媒体だな…」
「はい。炭素放射性同位体の鑑定結果、西暦2000年前後のものと判明、えーと、日本国といわれていた頃の物ですね… 構成物質は、主として古代の植物の繊維、 そして記録されている文字や写真は動物化石が変性した (石油)といわれた物質を精製して作った色素を用いて記されているようです。 古代日本語の漢字、平仮名、カタカナ、そして英語…?が使用されているようです」
「当時の日本は英語も公用語だったか?記録に無いが…」
「はい、そのことも新たな発見なのですが、 そのほかにも興味深い新説が盛り込まれているようですよ… 最初の方の文字は解読できています」
「何と記されているんだね?」
「まず、この大きな文字、タイトルのようですね、 古代日本語の意味は、(人物の名前の一種で、愛称や略称で主に話し言葉で使われる) もう一つは、(体感温度が低いことを表す話し言葉である地方特有の言葉) という事が検索されました。」
「…それだけでは意味が解らんな」
「それとですね、この写真…」
「これは現代の筋肉型人間に近いな」
「そして、この小さな文字なのですが、えーと、音声で現すと、 (あいつのハートをゲットする100の方法。どうして恋なんかするのだろう)」
「…どういう意味なんだね」
「えー、どうやらこれは気の合う伴侶を探すための手引のようなものらしいです。 実はそれが重要なポイントなのですが、 この写真に映っている人間が実は決定的な新事実を表しているのです。 古代人間は、記録によると(性別)というものがあって 遺伝子情報で大きく大別して2つの個体差があったことが解っています。 現代の人間の遺伝子にも痕跡がのこっていますが。 古代人間は個体を増やすために、生殖といわれる独特の行動をしていたらしいです。 つまり、遺伝情報をコピーし、種の存続を維持するために行われたようで、 それは2つの違う遺伝子をもつ者同士の組み合わせでないと成立しなかったようです そのために恋愛関係=種の存続であり、 その図式が成り立つことで、個体を維持するのに役立っていたと記録に残っています。…」