ゴキブリってやつは本当に人間に嫌われているNo.1の昆虫だと思う。
なぜあんなに嫌われるのか??
まず外見。観察したことがある方は少ないと思われるので、
死んでいるやつとか見つけたら一度じっくり観察することをお勧めしたい。
焦茶色でツヤツヤしていて、身体の4/3くらいは羽根で被われている。
薄くて半透明で、細い細い体液を通す筋がたくさん入っていて繊細な造りだ。
身体の先端に小さいつぶらな黒い目。髭は長く、身体の1.5倍くらいの長さ。
足は昆虫であるから当然6本。細かいトゲが何本も生えている。
腹は正面から見ても思いのほか小さいが、横からみるとさらに申し訳ないくらいに細い。
いったいどこに内臓はいってるんだろう??
このスリムな身体で狭い隙間を出たり入ったりしている。
うん、こうして文章にしてみると子どもの人気No.1のくわがたに似ているじゃないか。
ゴキブリはあの動きがキライ、という話もよく耳にする。 いったい最初にゴキブリの動きに擬音に「カサカサ」と表現したのは誰なんだろう? 余談だが、何年か前に友人が「ゲロ」っていうのは本当に「ゲロ」っていう言葉の 印象がピッタリだね。他に思い付かないよ。と語ったことがあった。本当に言葉って いうのはよくできている。 でもって本当にカサカサっと動く。そして止まる。またカサカサっと動く。 髭をゆっくりと動かして、辺りの状況を正確に捕らえている。 そして空中を舞う。突然に。 キライな人は「あいつらはわざとこちらに向かって飛んでくる」という。
本当にそうなのか?
本当に威嚇のために、人間は自分達が向かって飛んでくると驚くから、そうすれば危険を 回避できる、そんな風に計算しているとしたら、そりゃあすごく頭が良い。 まあ確かに急に飛ぶとびっくりする。 だが、昆虫の大部分は羽根を持っていて華麗に飛ぶことができるから、さほど特別なわけじゃない。