少し日が経ってしまいましたが、先の鳥取・境港でのイベント「怪フォーラム2016 in とっとり」が無事終了しました。アマヤギ堂には初めての鳥取でしたが、とても楽しいイベントであり、またその地を歩き回ることでまたひとつ新たな活力を得た思いです。
水木しげるロードは思っていた以上に多くの銅像が並んでいて、一個一個は小ぶりではあるのですが、細かく作り込まれていて、作品を知っていると思わず撫でたくなる面々。そして同じように感じた方々によって撫でられた部分はピッカピカになっている…。
私の好きな妖怪のひとつ、泥田坊。彼の頭や手もてかてかしております。
水木しげるロードには元々あったと思われる商店や、お土産物屋さん、飲食店が並んでいますが、面白いことに殆どすべてといっていいほど(に見えました)水木グッズを取り扱っている。商店街ひとくくりにして考えたとしても、結構な広さ、店舗数でありながら、水木作品と一緒に商売をするというベクトルに、皆が向かっているように感じられたのは凄いなと思いました。
来訪者である私はそれを見て、街全体が息を合わせて歓迎してくれている、と感じる。いい街だと感じる。
ここまで足並みを揃えるにしても、県や市、地元の方々や水木プロや出版関係などの方々それぞれの相当の努力と苦難が想像できますが、結果としてここ一帯が一種の異世界であり、アミューズメントパークであり、作品と地域を一体とした観光資源化の成功例として名を挙げるに至ったわけであります。息の長い、親しまれた深みのある作品だからこその規模なのかもしれませんが、今後も永く続いていって欲しいと思うのです。(後継者などのこともあるとは思いますが)
その中でもいけびんストーアさんの佇まいが気になってパシャリ。イベント中はバタバタしていたので、帰ってから調べてみると島根県立大学短期大学部総合文化学科で発行している文化情報誌『のんびり雲』の第3号(2009)にて、こちらのインタビュー記事がありました。興味のある方はどうぞ。昭和4年から続いている商店だそう。
http://matsuec.u-shimane.ac.jp/department/sogobunka/33magazine/nonbiri3.html
イベントでは化け市化け座にて物販をしておりました。
持ち込んだグッズは
- 「妖怪温泉双六」
- 「アマヤギ堂オリジナル元素周期表」
- 「アマヤギ堂オリジナルこっくりさんシート」
- 「絵皿(大根)5種」
- 「絵皿(金魚)5種」
- 「アマヤギ堂図録」
- 「ポストカード5種」(新)
- 「エロ大根缶バッジ3種」(新)
- 「トートバッグ 雨に柳」(新)
- 「骨草紙(制作中漫画の先行短編冊子)」(新)
- 「むかいのかいしゃはよう會社(こけし・ブーさんの妖怪コミック冊子・委託)」(新)
などでした。絵皿やポストカード、トートバッグは結構買っていってくださるお客さんも多かったのですが、残念ながら紙もの(冊子類)は芳しくなく…中々難しいなあと思いつつも、それでも多くがここ境港の観光客であることを考えると、水木グッズなどを目当てにされていた上で我々のところにも目を留めてくださったというわけで、有り難いことでもあるのです。冊子類は本の即売会などのほうがいいのかも。あともっと数を増やす…。
1000円以上お買上げの方にくじ引きであたりだと追加グッズプレゼントなんかもやっておりました。
前号の「怪」から連載も始まりましたし、次号分の原稿・イラストを執筆中です。今後とも、よろしくお願い致します!