ゴキブリは病原菌を媒介する。 しかし、ゴキブリ自体が病原菌なわけじゃない。やつらは腐ったゴミや汚れなどにたかった後に、 人間の普通の食料にもたかる。要するに雑食性なのだ。 しかし、知ってるひとは少ないと思うが、実はコオロギがゴキブリと同じような餌が好きらしいのだ。 田舎で、辺りに民家の少ない建物にゴキブリホイホイを仕掛けると、大量のコオロギが捕獲できる。
ゴキブリとコオロギは住処がちがうだけらしい。
ゴキブリはもともと熱帯地方の生き物なので、寒さに弱い。だから寒さを凌げる密集した場所を好む。
したがって人間の住処に入れば、暖かいし、食料も豊富である。
病原菌に関しては主に腐ったものにいる大腸菌やサルモネラ菌など。
また、赤痢菌が世に蔓延っていた時代にはそれらも媒介していたらしい。
しかし、それらの菌はもともと人間が出したゴミに発生したものだ。
我々は自分の出した汚れが第三者を通して自分に戻ってきたので怒っているらしい。
だから、清潔な餌しか与えていないゴキブリは当然病原菌をもっていない。
でもあちこちに糞をまき散らす、という意見もある。
まあ確かに糞が落ちていると汚いが、ゴキブリじゃなくたって他の昆虫の
例えばくわがたの糞がごはんについていたら、喜ぶ人は少ないだろう。
スカトロマニアっだって方は別だが…
噛み付くわけでもないし、刺すわけでもない、毒ももっていない。
じゃあなぜ、あんなにも毛嫌いされるのか?
ゴキブリは集団で集まる性質がある。
糞や身体から集合フェロモンを出して集まり生活する。
一匹見かけたら30匹はいるという噂があるくらいだ。
そして民家に棲息する、ということは「集団で人間の縄張りに入り込んでいる」ということだ。
それは確かに、生き物に縄張りを守る性質が自然に与えられている以上歓迎できないのは当然だろう。
人間のお嫁さんだって不愉快な人もいるのに、ゴキブリが大量に同居するのは確かに居心地が悪い
かもしれない。そんな原始的な性質のために、人間とゴキブリは相対するようになったのだろうか?