最後にNikomat FTN

FM2購入からまもなく、たまたま見かけたNikomatFTN(ニコマート)ブラックボディを買ってしまった。動作確認済み、ただしモルトはボロボロ、ファインダー内ゴミあり、レンズも塵混入やカビっぽいものが見える。しかし値段は手頃であった。もう今年の買い物はFM2(と55mm)で終わり!と思っていたのに、この角が微妙に剥げて真鍮が覗く綺麗な個体、今買わずしていつ買う…?と勢いで買ってしまった。1万近かったらスルーしていただろうが、金欠とは言え、機会価値(このめぐり合わせそのもののプライス)の方がお買い得と判断したのだった。数千円で購入できた。レンズはNIKKOR-H Auto 50mmF2。H-Cではない。やや前玉フレームに当たりがあるように見えるが使用には問題ないか。

ペンタ部やそれぞれの角がこんな感じに剥げている。漆黒から現れる光のように輝いて見える。巻き上げレバーがちょっとコニカC35っぽい印象をもった。これも可愛い。

Nikomatを初めて知ったときは、ロゴがなんだか妙に丸文字っぽく見えて、かわいらしさを推し出したカメラなのかなと思っていた。目が悪いのもあって、本体そのものもなんだか丸みを帯びたものと思い込んでいた。基本的に私は思い込みで視野狭窄気味なところがあるので反省したい。世の中には、魅力的なものが、いっぱい息づいているのだ。

しかしカメラ屋さんに出入りするようになって、実際に触らせてもらったりしてみるとむしろ機体の印象は180度変わる。がっしりした、引き締まったボディ、重み、シャッターもまたいい。そこから欲しくなって、先日のFM2を購入した日の店員さんとの会話にもつながっていくのだ。で、本当はやっぱり地元のお世話になっているカメラ屋さんで買うつもりでいたので、そこは迷ったのだ。結局機会をとったのだけど。買うときにも心の中でごめんなさい!と謝った。とはいえ今後もガンガン利用させていただくつもりだが。

手持ちのフィルムカメラのフィルムカウンターは四角い窓が多いのだが、Nikomatのフィルムカウンターは丸い窓になっている。これが可愛くて、個人的に「潜水艦」と呼んでいる。なんとなく。私の手元にあるカメラでは他にないデザインなので気に入っている。あとはフィルムカウンターで特殊なのだとPENとかか。時計みたいで可愛いあれも。

ロゴの話に戻るが、D200に刻印されているモダンなのもいいし、Dfの復刻されたシンプルなのもいいし、いまとなってはこのNikomatという丸文字もなんだかいいなあと感じてきている。あとOM-1のOLYMPUSもいい、すごくいい、好きだ(ただし私のOM-1はOが半分剥げているのが残念)。minoltaは小文字のが私は好みだ。PENTAXの細く彫り込まれたロゴマークも素敵だ。なんかもうどれもいい、好きだ。

カメラその佇まいを見るに、Dfの正妻感はその使用用途から立ち位置として存在感あり、OM-1は可愛らしい後輩(美少女)であり、FM2は美しい先輩(美しい)であり、Nikomatは細くないマッチョ(マーカス)である。挙げていないカメラも含めてどれも好きだ。シャッター音は声質か?最高か? そんなことを考えてばかりなので写真が上手くならないのかもしれない。まあ楽しいのでいい。ただ他人と中々こういう話をし合えない。直接お酒でも傾けながら話したい。そういう相手が欲しい。

モルトを張り替えたのだが、ファインダー内のごみはどうにも掃除できなかった。かなり汚い。ばらさないとだめだろう。モルトはいつものフェルトを貼りこんだが、ちょっと幅が広かったか、詰めるときに接着面がねじれてしまったか…フタは閉まっているが、開けるときに爪で引き開けないといけなくなってしまった。

テストフィルムは業務用100の24枚撮りにした。シャッタースピード各速度のテストもしておいた方がいいのだろうなと思う。ドラム式じゃないから大丈夫か?そのあたりがわからないが、SPのメンテナンスが結局できておらず、1/250以下で使うようにしている。

FM2と並行してのテスト撮影になるが、FM2はなんとなく安心感がある。お店を信頼しているのもあるし、カメラも大丈夫と言ってくれている気がする。年内に撮りきれるだろうか。今のペースだと天気が悪くてなかなか難しいかもしれない。

ああまた長々と書いた。本当にこれで今年の買い物は最後だ、そのはずだ。次に大物を変えるのは雪解けを過ぎた頃だろう、多分。稼ぎの少ない仕事だから基本我慢の姿勢を保て私。ともあれこれで年内のまとめ日記を書こうと思えば書けるようにはなった。C35の現像も上がってきたし。

最後にNikomat FTN