慾求

12月にして20度を超えるような生温かい日がぽっとあったのち、思い出したように冷え込んできた。その落差があまりに激しい体感温度。今年はカメラ熱もあって秋~冬にかけて、休みの日は2~3時間ソロフォトウォークを繰り返す休日であったが、やはり冬は厳しいか。寒すぎて心が折れそうになる。しかし写真は撮りたい…。OM-1やらSR505やら…色々泣くではないか。

ああ写真撮りたい撮りたい、カメラ欲しい、レンズが欲しい。慾だ、慾の塊だ。今年のこの物欲はなんだろう。今までゲーム類で発散していたのが急に詰まってしまったのが、Dfを買ったことで一気に噴出しているように思える。しかし具体的な撮りたい写真のイメージがあるわけではなく、私は「カメラが使いたい」という欲求が強いようである。私がどこか「撮りたい写真のイメージを持っていたい」、という気持ちを持っているのと裏腹に、それを見つけることが出来ずにどんどん機材に触っていたい欲求が、僅かながらでもあったはずの創作するかけらのようなものまで津波のように押し寄せては引いて、持って行ってしまう。かけら…なにか積み上げようとした記憶だけがあって、それがどんなだったかは思い出せない。私は何が撮りたかったんだろう。