フィルムカメラを始めた。シャッターの音がそれぞれ違う。

風鈴音符列

フィルムカメラを始めた。使うのが全くの初めてというわけではない。能登に住んでいた頃、コンパクトデジタルカメラを購入して写真って楽しいんだなと趣味にし始めてしばらくし、デジタル一眼レフに手を出したころ、お客さんの中には結構長くカメラや写真を趣味にしている人がいたので仕事以外でそういった雑談をすることもあった。そして優しいことに持ってらっしゃるNikonのNewFM2を少し貸していただいたことがあったのだった。そのときに少し使ったくらいか。いや、メンテナンスの方法もわからないままにminolta SR-7をゆずって頂いて一度使ったことはあった。しかし光線漏れの対処をするのがよくわからず、結局デジタルに傾倒していったのだった。仕事も忙しかった上、デジタル一眼レフの操作と写真の楽しさだけでいっぱいいっぱいだったのだと思う。

しかし今になって…そのときに購入したデジタル一眼レフD200に次ぐカメラ、NikonDfを購入してまもなく、Df関係のブログを見ていたらやけにフィルム写真を撮りたくなるものが多くてついに手を出してしまったのだった。それが何度か名前に出したKonicaC35である。ピッカリコニカはジャンク品を清掃して使ってみたし、フラッシュマチックは中古ながら綺麗なもので、中古購入品である。

一つ目のフィルムはピッカリコニカ(KonicaC35EF)のもので、富士フィルム業務用100。二つ目のフィルムはKonicaC35 Flashmaticのもので、富士フィルム業務用100。それぞれが現像があがってきて、デジイチで無理やりスキャン(デジタルデュープというらしい)したのだった。Web上にアップロードした初めての、一枚目の写真が上の風鈴だ。スキャン行為自体がうまくできていないのかもしれない。もともとピントがあっていないのか、それともデュープの際にピントがあっていないのか、カメラ屋さんでプリントしてもらっていないため判断がつかないことに今更気づいたのであった。

stair

そして今日仕事が休みだったので、例によって朝起きてすぐにカメラをもって2~3時間散歩した。午後には3本目のフィルム(これも富士フィルム業務用100)を撮り終えたので、それをもってカメラ屋さんへ。現像だけなので1時間もかからずにできるそうだ。なんとスピーディなのだろう。金沢で自家現像しているカメラ屋さんはもうそこくらいしかないらしい。大体はフジのラボに出すということなのかもしれない。取りに行ってまたスキャン。少しずつ要領はつかめてきたかもしれない。

3本分PCで見てみると、致命的な光線漏れだとかそういうのはないものの、ピントが合っていないものはいくつかある。あとデュープのときに色温度の設定がおかしいのか、画像の色合いをいじっていてもけばけばしいばかりのものもある。もうちょっと自分が勉強すべきところだ。

KonicaC35は距離しか自分で触るところはないので、とりあえず簡単に撮れる。お手軽で、かわいらしくてよい。楽しい。Dfもガンガン使っていて、勿論楽しいのだが、デジタルとはまた違った感覚を得られる。どんなふうに撮れているだろうか、という不安と期待を味わえる。階段の写真はイメージ通りで、明瞭感も思った通りだった。今フィルムを入れているカメラはオリンパスエースで、こちらは露出は自分で決めないといけないし露出計はないので、あがってきたときがこわい。が、楽しい。こちらも20枚くらいまで撮っているので、もうまもなくだろう。

シャッターの感覚がそれぞれ違うのがまた楽しい。D200とDfも違う。D200は衝撃だった。KonicaC35はカ・シーンという静かで、機械的な音。そしてオリンパスエースも静かだが、Konicaともまた違う音で、少し手ごたえがある感じ。ツァ・シャン。

ここのところデジタル+フィルムの写真アップロード枚数が多すぎて、InstagramのTLにバンバン流れている。律儀なフォロワーさんはいいねを押しまくってくださっているので、邪魔でなかろうかと少し不安である。