2005.11.26 2016/11/082019/03/23 薄明写真・詩作・過去発掘 夕暮れどき とろとろと、夕暮れは足早に、 けれどどこか、お互ひを惜しむやうに 海と山の向かふへと、残り香が潮風に吹き飛ばぬやう、 溶けるやうな時間をありがたう。 晩秋の色に染まる川面に私は映らないが、 私の眼には、誰かが映ってゐる。 やがて潮風は激しくなり、私を揺らして 耳を澄ませても 彼らの聲は聞こえなくなる。 帰らう、そして時間は電燈の頃へとうつるのです。 共有:クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます) 関連