岐阜揺光

9/22、岐阜へ。

大学時代の親友(と私は思っている)に会いに、車でひとり岐阜へ向かう。岐阜へは、小矢部から白川郷方面へ高速を走らせ、山を越えていく。まだ紅葉には早い。しかし夏の暑さはとうに過ぎ、涼しさのみならず標高の高い場所では寒さすら感じた。

途中松ノ木峠PAに一旦停まったところ、「日本でいちばん空に近いPA」という看板が目についた。1kmを超えるのか。

 

次にとまったのはひるがの高原SA。ひるがのの牧場には、何年か前に行ったことがある。あそこで撮った羊の写真は、私のマグカップのデザインの元となった。

 

いい天気である。本日は月曜日…平日ゆえ、SAは空いている。

 

待ち合わせ場所につく。やがて合流し、実にしばらくぶりに互いの顔と近況を確かめ合う。

そもそも何故急にふらりと会いに来たのかというと、おそらく大した理由ではない。普段彼女とはメールをはじめとするネットワーク上でのやりとりは殆ど無い。が、大学を出てからずっと、何ヶ月かに1回のペースで文通を続けている相手である。(他にももう一人おなじようなやりとりを続けている親友がいる) 

精神的な行き詰まりを幾度か書いて送っていたが、そのもう一人の友人――彼女はかなり遠くに住んでいる。国外にいる。――が、一度電話で「外の空気を吸うのがいい」と言った。文字にするとそう変わった言葉ではない。だが、人生経験や人間的に信頼している相手の、しかるべきタイミングのしかるべきコトバには、何かを突き動かす(つッきとばす、といってもいい)力があったように思う。しかし経済的な理由や仕事の休暇日数の関係もあって、岐阜に住んでいるこちらの友人に昼間の時間を少しさいてもらい、気分転換にご飯を食べながら言葉を交わしたのであった。

仕事はどうか、生活はどうか…話題の合間合間に、子どもがすくすくと育っていくのを見守る姿を見た。大学の頃の友人たちで集まれるといいね、と言うも、子どもがある程度大きくなるまで難しそうだ。皆はどうしているのだろうか。

2時間くらいでお開きにはなったものの、引きこもっていた何かを一度陽の当たる場所に出してはたいたような清々しさを得た。感謝。