平成30年8月18日~26日に開催していた展覧会「小脳メトロ」が無事終了しました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
簡単に振り返ります。今回は前にコミティアにて合同誌を発刊したメンバーだけでなく、テーマに同意でき、その作品を出すことができる近隣も参加しました。そのため参加者も20人を超えることになったのでした。
幸い、会場となる小松市の松雲堂(しょううんどう)さんは一軒、奥の蔵ギャラリーも含めて丸ごと展示することができたので、多くの作品を見ていただけました。ギャラリーを借りるというにはあまりにギリギリなタイミングでお願いしたので、お借りできて本当に助かりました。小松市および松雲堂の管理人様がたに改めてお礼申し上げます。
スペースは大きく分けて3つとなり、1つ目が入ってすぐの板張りで天井の高いギャラリースペース。そこには右手壁側から学生作品を中心にほかメンバーの作品も展示。大きな書の作品は天井に吊るような形になりました。アマヤギ堂は上の写真には写ってはいませんが、左側に今回の新作「深カイ喫茶」と、前にポスターにした「黄衣の王」の原画を額装して展示しました。
新作には絵に合わせた詩を書き、キャプションのようなかたちで置いておきました。詩も自作の額装をしたのですが、触って蓋を開けるか覗き込まないと読めないような感じでした。黄衣の王の下には、その作品とは関係ありませんが新作詩を並べました。
この部屋にはアマヤギ堂が制作した、もしくは制作に関わったボードゲーム(絶盤のもの以外はそれぞれ物販のある日には販売しました)を試遊できる場所を設置。ボドゲは遊んでみて面白かったから購入という方もいらっしゃったり。ありがとうございました。
物販の日には絵皿、図録(イラスト集)、短編小説(詩?)、大根タイツ、すごろく、各種ボドゲなどを販売しておりました。
妖怪温泉すごろく、三千世界、百怪夜行、こまつのくるくる石探検(絶盤)を置いていました。石探検は販売していたら買ったのに、という方が何人かいらっしゃって、小松市さん、ぜひ再販をお願いしたい。というか制作に携わったうちが持ってないって・・・(写真のは小松市さんからお借りしました)
2つ目の空間は床の間のある和室。ここは主にアマヤギ堂のライブペイント、土曜日は桜哉さんの狐面ワークショップ会場になっていました。もちろんその狐面の展示やその他ニシカワアヤコさんのモビール作品や他の方の絵画作品も展示しておりました。床の間には耳掻きの描表装を。背景が群青色でまるで深海のようです。そこにクラゲのモビールなどを吊っていただいて、いい具合にマッチしております。
和室を抜け、廊下を進むと奥に蔵があります。ここはアマヤギ堂、桜哉さん、雨沢春人さん、ニシカワアヤコさんの作品展示場になっていました。アマヤギ堂は絵、詩、エロ大根などを展示。詩の内容だけでなく、展示方法についても感想をくださった方(お名前出していいのかわからないので伏せております)もいらっしゃって、こちらこそ感動しました。本当にありがとうございます。絵についても多くの方にじっくり見ていただけました。蔵は作品と空気感が合っていて良かったですね。
展示とは別に、18日初日だけですが小矢部のメイド喫茶「メルト」さんに出張販売をしていただきました。珈琲、紅茶、お菓子など…作品たちに囲まれながら一服というのも素敵な時間です。私自身も珈琲だけでなく、色が変わるハーブティーもいただいたり。
最初はこう、青いハーブティーなのですが、渡された液体を入れますと、
みるみるうちに色が変わっていきます。
味も美味しかったです。見た目はジュースっぽいのですが、味わいは茶の香りも感じるものでした。暑い日だったのでなおのことアイスが美味しい。お忙しい中、スケジュール調整していただき、メルトさんには感謝です。紹介してくれたメンバーの桜哉さんにも感謝。
こんな感じで、ざっくりではありますが展示してほぼ毎日在廊しておりました。小松の町並みはあまりじっくり見たことがなかったのですが、周りを歩いてみると金沢に負けず劣らず、古民家を大事に残していこうという姿勢が垣間見られ、ぜひ保存していっていただきたいと個人的に思うのでした。金沢のまちなかでは、せっかくの古民家がどんどん潰され、駐車場やホテルになっていってしまっていて、歯がゆい思いをしているので。しかしながら近年稀に見る酷暑のせいか、人通りは多くなく、なかなか客足が鈍い日も多かったのがもどかしい。松雲堂の建物そのものも素敵ですし、周りにも面白いお店があるので、もっと事前広報に力を入れなくてはと改めて思いました。近隣の方が興味を持ってきてくださったのが温かい気持ちになりました。
金澤レトロ漫(団体名です)の小脳メトロ、創刊号だけで終わるのは寂しいので、ぜひ続刊を作りたいところです。あとアマヤギ堂も個展やりたいと思いますし、新作を作っていかねば。とりあえず目の前の仕事、そして雑誌「怪」の連載記事です。宜しくおねがいします。